~捺印するときの心構えと姿勢~
印鑑の正しい押し方


☆現在の印章の価値
現在ほど印章の価値が大きく意味を持つ時代はありません。そしてその重要性を認識する人が少なく印を軽視する人が多いのです。印章を簡単に考え、不用意に、あるいは、お人好しの義理体裁や単なる思想的野心から、たった一度印を捺印した為に、先祖伝来の財産を失ったり、辛苦して築き上げてきたものを全部なくしてしまい、一家が路頭に迷うことが現在でも多く、借金の為に夜逃げしたり、一家心中となることもあります。自己の財産を守るのが印章なら、財産を一瞬にしてなくすのも印なのです。


☆捺印に及んでの心構え
昔は印章を扱う時には、一定の神聖な法式によって厳粛にされ、即ち早朝祭壇を設け、印を押す時は体を清め、祭壇に拝し天地に誓って押印したそうで、これを神文誓紙と呼び「印は首と引換へ」という言葉もここより出たものと思われます。現代のような激動の世の中においては、このような方法で印を押すことができないにしても、古法の精神だけは汲みとり、敬虔たる信念を持って捺印すると、印章のもつ神秘力あいまって、その人を必ず開運に導き自己の繁栄の道を開かせめる事になるのです。


☆捺印の具体的な方法
捺印の例捺印に際して、姿勢は正しく背筋を伸ばしてから、印に朱肉をまんべんなくつけ、紙面に向かう瞬間は真剣勝負に白刃を抜いて敵に向かった時の如く、厳粛そのものの精神で慎重に敬虔に行わなければなりません。書類の下には柔らかい台紙を置き、印面の正面を確認して、一瞬息を止め、目を閉じて祈ると祖先の余慶と無限大の愛が感じられ確固たる信念が内から生じますので、静かに目を開いてから、臍下丹田に力を込めて静かに紙面に押し、指先で「の」の字を書くように力を入れて「し」の字に引くように離します。



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